GuliKit ES Pro徹底レビュー
Switch 2・PC対応の低遅延TMRコントローラー
TMRスティック、最大1000Hzの有線ポーリング、約30時間バッテリーを搭載。
低価格ながら速度と基本性能に振り切った、GuliKitのeスポーツ向けモデルを詳しく解説します。
GuliKit ES Proは、背面ボタンや大量の交換パーツを省く代わりに、TMRスティックと低遅延接続、Switch 2対応を手頃な価格帯にまとめたコントローラーです。上位モデルのTT MAXほど細かくカスタマイズはできませんが、「複雑な設定はいらないので、スティック性能とレスポンスを重視したい」という人には、むしろES Proの方が選びやすい製品です。
この記事の要点
ES Proは、Switch / Switch 2 / Windows PC / macOS / Android / iOSに対応するワイヤレスコントローラーです。通常版ESがHall Effectスティックを採用するのに対し、ES Proはより高精度なTMRスティックを採用。公式では4000段階の高精度入力、Bluetooth最大約730Hz、有線最大1000Hzをうたっています。
測定結果では、PCのXInput有線接続でボタン平均1.75ms、スティック平均3.45ms、Bluetooth接続でボタン平均3.53ms、スティック平均3.70msとなっています。価格帯を考えると、特にワイヤレス性能は非常に優秀です。
GuliKit ES Proはどんなコントローラーか
ES Proは、GuliKitのeスポーツ向けエントリーシリーズに位置するモデルです。高価なプロコントローラーでよく見られる背面パドルや交換式スティックは備えていません。その代わり、ゲーム中の基本操作に直結するスティック、トリガー、Dパッド、接続速度に重点を置いています。
最大の特徴は、比較的手頃な価格帯でTMRスティックと高速Bluetoothを両立している点です。Switch 2をコントローラーから起動できるため、安価なサードパーティ製品にありがちな「毎回本体側で起動する手間」もありません。
開封:パッケージと付属品をチェック
パッケージは白を基調としたシンプルなデザインです。外箱にはES Pro本体のイメージと、 TMRスティック、有線1000Hz、Bluetooth約730Hzなどの主な特徴が記載されています。
パッケージ正面。製品名と本体デザインが大きく配置されています。
パッケージ背面。ポーリングレートやTMRスティックなどの特徴を確認できます。
箱を開けると、本体とUSBケーブルが個別に保護されています。
同梱品
本体、USB Type-Cケーブル、ユーザーマニュアルが付属します。
付属のUSB Type-Cケーブルとユーザーマニュアル。
外観・デザイン・操作系
スティック配置はXbox系に近い非対称レイアウトです。左スティックが上、Dパッドが下にあるため、PCゲームや3Dアクション、FPS/TPSでなじみやすい構成です。ブラックとホワイトを中心としたシンプルな外観で、過度なRGB装飾はありません。
正面。Xbox系に近い非対称スティック配置です。
背面。グリップ部分には細かな滑り止め加工があります。
上部。中央にUSB-C端子、左右にL/RとZL/ZRを配置しています。
ボタンとDパッド
ABXYには第2世代のスイッチ構造が採用され、導電ゴム系の押し心地を残しながら、引っ掛かりや接触不良を抑える設計です。Dパッドはタクタイルタイプで、ES Proのみ4方向・8方向入力を切り替えられます。
円形ベースのDパッド。4方向・8方向入力を切り替えられます。
光沢のあるABXYボタン。文字が大きく視認しやすいデザインです。
ホーム、設定、キャプチャなど中央の操作ボタン。
トリガー
LT/RTは256段階のHall Effectアナログトリガーです。レースゲームのアクセル・ブレーキや、対応タイトルの繊細な入力に向いています。TT MAXのようなデジタルトリガー切り替えはありません。
製品仕様(スペック表)
| 製品名 | GuliKit ES Pro E-Sports Controller |
|---|---|
| 対応機種 | Switch / Switch 2 / Windows PC / macOS / Android / iOS |
| 接続方式 | Bluetooth / USB-C有線 |
| スティック | TMR磁気スティック、公式公称4000段階 |
| 感度設定 | スティック感度調整、デッドゾーンモード対応 |
| トリガー | 256段階Hall Effectアナログトリガー |
| Dパッド | タクタイル式、4方向 / 8方向切り替え |
| ジャイロ | 対応 |
| 振動 | 対応 |
| 背面ボタン | なし |
| NFC / Amiibo | 非対応 |
| Switch 2起動 | 対応 |
| ポーリングレート | 有線最大1000Hz / Bluetooth公称約730Hz |
| バッテリー | 950mAh、最大約30時間 |
| 重量目安 | 約221g(販売情報ベース) |
| 価格 | 販売店や時期によって変動 |
| 最新ファームウェア | V4.0(2026年6月2日公開) |
仕様・対応機能は、確認できた情報をもとに整理しています。地域・ロット・ファームウェアで異なる場合があります。
最新仕様やファームウェア情報は公式商品ページで確認できます
対応機種、機能、アップデート内容などは変更される場合があります。 購入前にGuliKit公式の商品ページもあわせて確認しておくと安心です。
GuliKit ES Pro公式商品ページを見るTMRスティックの特徴
スティック外周には青みのあるパーツが使われ、デザイン上のアクセントになっています。
スティックキャップは滑りにくいリング状の加工です。
TMRは、磁気を利用してスティック位置を検出する非接触式センサーです。接点式ポテンショメーターと比べて摩耗の影響を受けにくく、ドリフト対策として有利です。また、一般的なHall Effect方式より消費電力と精度の両面で優れた設計が可能とされています。
ES Proでは、公式公称4000段階の入力精度をうたい、通常版ESのHall Effectスティック(2200段階)との差別化が図られています。細かなエイムやステアリング操作を重視するなら、価格差が小さいES Proを選ぶ価値は高いです。
接続方法と対応機種
背面のスライドスイッチでPCモードとSwitchモードを切り替えます。
Switch 2との接続に対応。コントローラーからのスリープ解除も利用できます。
PC
競技性を優先するならUSB-C有線、取り回しを優先するならBluetoothがおすすめです。専用2.4GHzドングルは付属せず、基本はPC内蔵Bluetoothまたは別売Bluetoothアダプターを利用します。
Switch / Switch 2
Bluetoothで接続でき、Switch 2のスリープ解除にも対応します。ジャイロと振動も使える一方、NFC/Amiiboと背面GL/GRボタンはありません。
スマートフォン・Mac
Android、iOS、macOSにも対応します。スマホゲーム、クラウドゲーム、Apple Arcadeなどで1台を使い回したい人にも便利です。
低遅延性能・測定データ
測定結果では、有線・Bluetoothとも優秀な数値を記録しています。特にBluetoothでボタン平均3.53ms、スティック平均3.70msという数値は、専用ドングルを使わない無線コントローラーとして非常に高速です。
1台の個体を特定環境で測定したデータです。OS、Bluetoothチップ、ファームウェア、測定方法により変動します。
平均入力遅延の比較
数値が小さいほど入力遅延が少なく、レスポンスに優れます。
公称値と実測値の違い
公式は最小遅延として有線1.87ms、Bluetooth3.25msを案内しています。平均値は上記の通りです。最小値と平均値は意味が異なるため、記事では平均遅延を重視して判断するのが安全です。
スティック精度の測定データ
| 項目 | 左スティック | 右スティック | 見方 |
|---|---|---|---|
| 円形誤差 | 7.4% | 8.0% | 8%前後で良好。斜め入力が自然 |
| 非対称性 | 13.7% | 13.0% | ややばらつきあり |
| センター誤差 | 2.9% | 1.4% | 右は良好、左は高感度設定で微小デッドゾーン推奨 |
| 測定解像度 | 11bit / 約2000段階 | 11bit / 約2000段階 | 測定環境上の値。公式公称4000段階とは測定方法が異なる |
| 内側デッドゾーン | なし | なし | 微小入力から反応 |
| Cardinal Snapping | なし | なし | 縦横軸への不自然な吸着なし |
円形誤差は良好で、軸への人工的なスナップも確認されていません。高感度FPSでは左スティックのセンター誤差を考慮し、ゲーム側でごく小さなデッドゾーンを設定すると安定しやすいでしょう。
ゲームジャンル別の相性
| FPS / TPS | 低遅延とデッドゾーンなしの細かな入力が強み。背面ボタンが必要な競技プレイではTT MAXなどが有利 |
|---|---|
| アクション | 軽快な入力とジャイロ対応で相性良好。シンプルな操作系で誤操作も少ない |
| レース | 256段階Hall Effectトリガーを活かせる。トリガーストップは非搭載 |
| 格闘ゲーム | タクタイルDパッドと4/8方向切り替えが便利。6ボタン配置ではない点に注意 |
| RPG / 普段使い | 約30時間バッテリーとSwitch 2起動対応が便利 |
上位モデルGuliKit TT MAXとの比較
TT MAXはES Proの単純な高速版ではなく、カスタマイズ機能を大幅に追加した上位モデルです。低遅延性能だけを見るとES Proも非常に優秀ですが、スティックの重さ、背面入力、トリガー方式、交換パーツまで調整したい人はTT MAXが向いています。
| 項目 | GuliKit ES Pro | GuliKit TT MAX |
|---|---|---|
| 立ち位置 | 低価格・高速・シンプル | 多機能・カスタマイズ重視 |
| スティック | TMR、感度設定 | TMR、720°無段階テンション調整 |
| スティックキャップ | 固定 | 高さ違いへ交換可能 |
| 背面ボタン | なし | G1〜G4の4ボタン |
| トリガー | 256段階Hall Effectアナログ | アナログ / デジタル切り替え |
| Dパッド | タクタイル、4/8方向切り替え | 交換・4/8方向切り替えなど上位機能 |
| 専用アダプター | なし | Hyperlink 2アダプター付属 |
| ABXY配列変更 | 交換ボタンは別売 | 交換用ボタン付属 |
| バッテリー | 950mAh、最大約30時間 | 950mAh、ライトOFF最大約26時間 |
| 携帯性 | 軽量・シンプル | 付属品が多く本体も高機能 |
| 向いている人 | 低価格で遅延とスティックを重視 | 背面ボタンと細かな調整を重視 |
TT MAXがおすすめ:FPSやアクションで背面4ボタンを使い、スティックの重さまで作り込みたい人。
背面4ボタンやスティックのテンション調整が必要なら、GuliKit TT MAXも候補
TT MAXは、720°テンション調整対応TMRスティック、4つの背面パドル、交換式スティックキャップ、Hyperlink 2アダプターを搭載した上位モデルです。ES Proとの違いや実際の使用感は、以下の記事で詳しく紹介しています。
GuliKit TT MAXのレビュー記事を見る競合製品との比較
| 製品 | 強み | 弱点 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|
| GuliKit ES Pro | TMR、低遅延Bluetooth、Switch 2起動、低価格 | 背面ボタン・NFCなし | PC / Switch 2のコスパ重視 |
| GuliKit ES | さらに安価、基本機能は近い | Hall Effectスティックで精度はProより下 | 価格最優先 |
| Switch 2 Proコントローラー | 純正連携、NFC、GL/GR、安定性 | 高価、スティック方式はTMRではない | 純正機能重視 |
| 8BitDo Ultimate系 | アプリ、充電ドック、背面ボタン搭載モデルあり | モデルごとに対応機種が複雑 | 設定アプリと付属品重視 |
| GameSir Cyclone 2系 | TMR、背面ボタン、2.4GHz対応モデルあり | Switch 2起動やジャイロの対応確認が必要 | PCで多機能を求める人 |
評価ポイントと注意点
スティック性能と接続速度を重視しながら、背面ボタンや交換パーツを省くことで価格を抑えています。
専用ドングルを使わないBluetooth接続でも低い平均遅延を記録しており、無線で遊びたい人にも向いています。
背面パドルがないため誤操作が起こりにくく、一般的なゲームパッドから移行しやすい設計です。
多機能さを重視する場合はTT MAXなどの上位モデルが適しています。Bluetooth非搭載PCでは別途アダプターが必要です。
メリット・デメリット
✅ 良かった点
- TMRスティックを低価格で採用
- 有線1000Hz、Bluetooth約730Hz
- 平均遅延が優秀
- Switch 2のスリープ解除対応
- 約30時間のバッテリー
- Hall Effectアナログトリガー
- 4/8方向切り替えDパッド
- PC・Switch・スマホ・Macで使える
❌ 気になった点
- 背面ボタンがない
- 専用2.4GHzドングルが付属しない
- NFC/Amiibo非対応
- Xbox / PlayStationネイティブ非対応
- スティックテンション調整不可
- 交換式スティックキャップなし
- センター精度は個体差に注意
- 国内価格や流通が変動しやすい
おすすめできる人・できない人
おすすめできる人
- Switch 2とPCの両方で使いたい人
- 低価格でTMRスティックを試したい人
- Bluetoothでも低遅延を重視する人
- 背面ボタンが不要な人
- 複雑なカスタマイズをせず使いたい人
- 純正Proコントローラーより予算を抑えたい人
おすすめしにくい人
- 背面パドルが必須の人
- 2.4GHzドングル接続を使いたい人
- Amiiboを読み取りたい人
- スティックの重さや高さを変更したい人
- Xbox・PlayStationでネイティブ利用したい人
よくある質問(FAQ)
ES ProはSwitch 2で使えますか?
通常版ESとの違いは何ですか?
TT MAXとどちらがおすすめですか?
専用ドングルは付属しますか?
Amiiboは使えますか?
ファームウェア更新は必要ですか?
総合評価とまとめ
GuliKit ES Proは、TMRスティックと高速Bluetoothを手頃な価格帯にまとめた、コストパフォーマンスの高いコントローラーです。
ES Proの魅力は、機能の多さではなく、ゲームパッドの基本性能にあります。TMRスティック、低遅延、Hall Effectトリガー、ジャイロ、Switch 2起動、約30時間バッテリーと、普段使いで重要な機能が過不足なく揃っています。
一方で、背面ボタン、NFC、専用ドングル、テンション調整はありません。これらを必要とするならTT MAXや他社の上位モデルが適しています。逆に、それらを使わない人にとっては、ES Proの方が安く、設定もシンプルで、十分に高速です。
GuliKit ES Proの価格をチェック
Amazon・楽天市場・Yahoo!で価格や在庫状況を確認できます。
価格や在庫は販売店によって変動します。
本記事に掲載している測定値は、個体、OS、ファームウェア、接続環境によって変動する場合があります。



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